7時45分 憧れのプリンス・エドワード島での目覚め〜♪
赤毛のアンの島 ・・・ まだ実感がないけど・・・
落ち着いたイギリス風の居間という感じのロビーで朝食。
話し声や食器の音などもほとんど聞こえず、静かで、最初はちょっと緊張・・・。
背の高いハンサムな白人男性が数人、静かに歩き回りながら、気配りしてくれる。
ああ、やっぱり外国に来たのだな、とやっと実感がわいてくる。
バイキング式とはまったく雰囲気が違い、飲食物は壁際にひっそりと並べてある。
飲み物とスコーンなどのパン類、ヨーグルトやフルーツもある。
家庭的な空間にいろいろな椅子が何気なく置いてあり、コーナーが作られている。
自由に座ると、小さな折りたたみ式の一人用木製テーブルを持ってきてくれる。
好きなものを持ってきて食べるのだが、くつろげる雰囲気作りが好感度大〜♪
新聞を読んでいる人や、本を広げている人、お茶を楽しんでいる人など
なんだか映画のワンシーンの中にいるみたい。
静かに朝食をいただき、静かに話し、お給仕も静かにされて、心地のいい空間。
新聞をめくるかすかな音や、食器の触れあう小さな音、スタッフが歩き回る静かな気配がするだけ・・・
 朝食
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 ロビーの風景
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自宅を出てから丸々24時間以上かかってきたのでちょっとお疲れ気味・・・
あまり時差は感じないが、睡眠時間が足らなくて、なんとなくふわふわしている。
午前中はのんびりと、荷物の整理、日記付けなどして過ごして11時過ぎに出かける。
フロントで貴重品を預けたら、ホイと受け取って預り証も何もないのでちょっと肩透かし。
それだけ治安がよいということなのだろう・・・
ホテルはグレートジョージ通りにあり、目の前にはすてきな教会がある。
お祈りをしている人もいたが、中に入れてもらえて見学できた。
かすかに祈りの声が聞こえ、りんとした空気が流れていて、敬虔な気持ちになる。
St.Dunstan’s Cathedral Basilica
1896年に着工、1907年に完成したが、1913年に火災にあったそうだ。
焼け残った壁やファサード(正面)を使って1919年に修復が完成したという。
外観はかなり古い感じがするのに、内部はとても美しくデザインがユニークなのはそのせいだろう。
ゴシック様式の天に向かってそびえる青い尖塔がとてもうつくしい。
内部のヴォールト(穹窿)やステンドグラスも思わず息を呑むぐらいすばらしかった。
撮影はできなかったがその荘厳な雰囲気はヨーロッパの大きな教会と並ぶように思えた。
シャーロットタウンへ行ったらぜひ訪れることをお勧めするところだ。
正面の扉は開かないが、右横の一枚ドアから入れる。
中では、絵はがきや記念品などが販売されている。
旅の準備をしているときに、インターネットからいろいろ情報を得た。
赤毛のアンのデザインのナンバープレートがあると知り、歩きながら探す・・・
一つも見つけられなかったけれど、他のデザインはいろいろあった〜♪
後で聞くと、赤毛のアンのものはもう廃止されたとか、残念・・・
ドーチェスター通りを西へ進み、角を曲がって、クィーン通りへ入る。
リッチモンド通りとの交差点にあるグリーンゲイブルスショップへはいってみる。
赤毛のアンのお土産が山と並んでいるが、お値段はけっこう高いようだ。
プロヴィンスハウス(州議事堂)の方へ曲がると、リッチモンド通りは歩行者天国になっていた。
続く建物の一階はレストランになっていて歩道にテラス席が並んでいる。
歩道に席があれば、歩行者は・・・?と思うだろうが、こちらの歩道はとても広い。
広いだけではなくて、車道との間は幅の広い芝生になっていて大きな街路樹が枝を伸ばしている。
テーブルや椅子がおいてあっても、まだまだ十分なゆとりがある。
暑からず寒からずのちょうど良い気候のためか、テラス席はどこもにぎわっていた。
向こうから19世紀ごろの服装の男性が3人歩いてきたので、ツーショット〜♪
カンファレンスに出たというが、これは観光客のためのコスプレのようだった。
 楽しい趣向
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 レストランのテラス席
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プロヴィンスハウスの中を見学。
1864年の最初の建国会議が開かれたことで有名だそうだ。
時代の影の濃いその部屋も残っていて見学できた。
現在も使われているそうで、当時の家具がそのまま残されていて現役というのがすごい。
プロヴィンスハウス正面から北に向かっての眺めをライブで見れるサイトがあった。
ここで写真を撮ったり、眺めたりしていたから写っていたのだろうね〜♪
 州議事堂
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 図書室
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 建国の間
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 建国の間
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出発前にいろいろ調べてきたところを訪ねようと、街の地図を片手に歩くことにする。
次はプリンス通りを北へ少し行ってキルティングのお店へ。
すてきなキルティングが天井から壁からいっぱい飾られていて、試してみたくなる。
島の風物や花をモチーフにしたものや、日本風のデザインもあった。
ここまで入ったところを見ただけでも、かなり物価は高いようだ。
夕べ教えてもらったカナダの税金の話しを思い出す。
国税が6%、州によって違う州税がプリンスエドワードアイランド州は一番高くて10%。
全部で16%!
100ドルの買い物なら、116ドルになる勘定・・・当たり前だけど、高いなぁ・・・
生活必需品は無税だというけれど、その区別は難しいらしい。
ユニバーシティー通りを北上して、昨日教えてもらった地元民の行くスーパー、Sobey’sを目指す。
思ったよりけっこうな距離があり、歩くにつれ、どんどん街はずれになってくる。
やっと、広い駐車場の奥に低層の建物があり、それがスーパーマーケットだった。
トマトとブルーベリーを買ってから、サンドイッチとジュースを買い、店内のテーブルでランチ。
見ていると、従業員は若いけれど、買い物客のほとんどが高齢者のようだった。
 Sobey’s
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 ランチ
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歩いていると、いろいろ面白いことを発見する。
信号機が日本と違っていて面白い。
ライトのつく部分が3つだったり、4つ、5つ、6つだったりとバラバラな上に、赤青黄色によって形も変わっている。
赤は四角、黄色はひし形、青は丸
4つ以上のは赤ライトが二つあり、5つ6つのは一番端が矢印になっていた。
これは、色覚異常の人でもよくわかるようになっているらしい。
またドライバーのマナーが日本と違う。
信号のないところで歩行者の姿を見ると、車はかなり手前で止まって待っていてくれる。
あまりに遠くで待つので、何のために止まったのかわからないくらいに・・・〜♪
こっちは意味がわからなくてためらっていると、いつまでも待っていてくれる。
Sobey’sへの途中、路傍に墓地があった。
1784年から1873年のプロテスタント達が埋葬されている、という表示があった。
建国前の苦難の時代に生きた人々が眠っているのだろうか・・・
 Sobey'sへ行く道の墓地
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 5灯式信号
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来た道を戻り、途中で曲がってケント通りに入り郵便局に寄った。
言葉の不自由なわたしたちが要領を得ずに遅くなっても、後ろに並んだ人たちは笑顔で待っていてくれた。
切手付きでどこにでも出せる絵はがきと、普通の絵はがきと切手を購入。
友人に出すと共に、旅先から自分宛にも出して、記念にしようという魂胆〜♪
今回は、キャベンディッシュのグリーンゲイブルス郵便局から出して、スタンプを押してもらうつもりだ。
しばらく行くとクィーン通りとの交差点に、レンガ造りのひときわ目立つ市庁舎があった。
建物の外壁に日時計があり、島のシンボルの狐とアオサギとアツモリソウがデザインされていた。
中でパンフレットが欲しいというと、立派な本をくれた。
居合わせた職員が写真を撮ってくれて、カナダのバッジやシールもいただいてほくほく。
 郵便局
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 市庁舎
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 市庁舎の日時計
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 市庁舎入り口
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海のほうへ向かって歩く。
建物の3階分ぐらいに伸びた大きな樹々の茂る緑濃い公園では、黒い犬と遊んでいる人がいた。
眺めていると、ニコニコと愛想よくしてくれる。
すれ違う人たちはほとんどニッコリしてハローと声をかけてくる。
街の中はゆったりとしていて道が広く、歩道も広い。
緑が多く、みんな伸び伸びと育っていて、気持ちがいい。
こんなのんびりとした環境では、人の心もおおらかになるのかな〜♪
家々の庭の緑もよく手入れされていて、いろいろな花が咲いている。
街路樹はいろいろな種類のカエデが植えてあるようで、微妙にちがうようだ。
どこを歩いても、歴史を感じる建物や、反対に絵本に出てくるような可愛い家があり、
手入れの行き届いた街並みにしっくりなじんでいる。
 歴史を感じる建物
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 緑濃い公園
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ロッチフォード通りへ曲がってしばらく南下すると、
右側の家々の間から海が見えてきたので、吸い寄せられるように曲がる。
通りには手入れのいい大きなすてきな家が並び、向こうに海と空が・・・、絵になる。
海辺の家は、広々とした絨毯のような芝生が海に向かって伸びていて、
海と空の青に、白い家がくっきりと映え、すばらしい光景だ。
 タンポポの群生
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 海辺の白い家
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教えてもらっていたお勧めのレストランがちょうど近くにあったので、寄ってみる。
この建物のはずと思うところに表示がないので、出てきた人に聞くと案内してくれた。
中に入っても人気がないので、どんどん奥へ入っていった。
声をかけると制服を着た人が出てきたので、予約をしたいというと、明日から4日間お休みという。
それでは今晩は?と聞くと結婚式が入っているのでだめだった(- -;)
あら、残念・・・ 次回はきっと・・・ (もうすでにリピーター気分)
このレストランはルーシー・モード・ダイニングルーム
 海辺の可愛い家
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 海辺の風景
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ちょっとがっかりしてホテルに戻る。
荷物を置いてロビーでお茶する。
いつでも飲み物やちょっとしたクッキーやりんごなどがおいてあるのでうれしい。
7時過ぎに、ほかのお勧めのロブスターレストランへ向かう。
ロブスター・オン・ザ・ワーフ。海のそばにあり眺望がいいという。
空いていて二階の窓際に座れた。
メニューを見て、ギリシャサラダ、フィッシャーマンズ・プレート、レイジーマンズ・ロブスターを注文。
ボリュームたっぷりの料理が出てきたが、ちょっとイメージが違った。
ロブスターは殻つきではなくて、剥き身をオイル焼きしたような感じ。
他の一皿は、ムール貝、ホタテ、フィッシュボール、カニの足などが入っていて、ディップが3種。
うーん、殻つきのロブスターにかぶりつくイメージだったのだけど・・・
メニューを見ても料理のイメージが正確にわからなかったので失敗したかも。
 夕食
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 ロブスターのレストラン
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ぶらぶらと歩いて戻るが、9時ごろまで明るい。
最初のフリータイムの過ごし方はほぼ成功〜♪
意外に小さな街で、歩いて十分回れるのでよかった。
地球の反対側にいるにもかかわらず、のんびりして、落ち着いた街並みに、
なんだかゆったりとリラックスできる。すでにずっといたい気分だ。
 キンポウゲの群生
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 夕暮れのホテル
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