若草物語   (1868年)

著者:ルイザ・メイ・オルコット(アメリカ 1832-1888)


作者自身が登場人物のなかのジョーであり、書かれている出来事のほとんどは作者の少女時代に実際にあった話である。

こんな暖かい、愛情にあふれた家族や友人に囲まれて、貧しくても幸せな生活が、心温まる小説を生み出し、またそれが世界中の読者の共感を呼んだということ自体が、小説のようだ。

メグ、ジョー、べス、エミーの4人姉妹の一年間の日常生活が、ゆっくりとではあるが、確実に成長していく少女たちと、世の中の移り変わりと一緒に語られていく。お隣に越してきた人たちや、近状の人たちとの交流、つつましいが心が満ち足りた日常、そのなかでのちょっとした事件・・・
今の忙しい世の中に暮らしていると、ノスタルジーを感じさせる生活・・・

日のあたる窓辺で紅茶のカップを手に、ゆったりと読みたい本だ。 そして、窓から見えるのは、豊かに葉を茂らせた大きな木々と青い空がいいな・・・



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