風と共に去りぬ   (1936年)

著者:マーガレット・ミッチェル(アメリカ 1900-1949)


これを知らない人はもぐりですね。
あまりにも有名な映画は、世界中で一体どれだけの人が見たか想像がつきませんが、いまだに劇場で公開されると満員のようです。

ビビアン・リーのスカーレットと、クラーク・ゲーブルのレット、こんな究極のキャスティングでぐんぐん引き込まれてしまいます。
一度映画を見てしまうと、その顔が頭から離れないで困りますが、それだけなら本を読む妨げにはなりません。主人公二人のイメージを持ちつつ、スカーレットとレット、メラニーとアシュレィの織り成す人間模様を楽しみながら、原作を読んで下さい。

スカーレットが3回結婚することは知っていても、子供を3人生んだことを知っていますか?
戦争を通して自立してゆく、たくましくならざるを得ないスカーレット、その苦悩は本を読まないとわからないです。ますます魅力的なスカーレットが好きになること請け合いです。

スカーレットが、病床でレットを呼ぶ場面は何度読んでも涙が出ます。どうしてこうもすれ違いの悲劇が重なるのか。
これがいわゆる大衆小説という風評をもらう原因かも知れませんが、読者にとってはここがまたたまらないのですね。

どうしても気になる人は、是非「続編」を読みましょう。
(原作に夢中の人は、たぶん、原書で読んだ方が気に入るでしょうね!)



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