スイスのロビンソン

著者:ヨハン・ルトルフ・ヴィス  (スイス 1782−1830)


牧師の家族、夫婦と息子4人が、太平洋の孤島に漂着し、10年近く生活する物語。
作者の父である、ヨハン・ダヴィッド・ヴィス牧師が息子たちに話して聞かせた物語に、息子の一人ルトルフが手を加えて刊行したもの。

今思い起こすと、かなり楽観的な物語だったが、子ども時代には家庭的な雰囲気の楽しい無人島体験記として読んだものだ。ロビンソン漂流記は、本当に冒険物語という感じがするが、こっちはホームドラマのような感じが強い。
何か事が起こると、必ずお母さんの魔法の袋からいろんな物が出てくる。それをまた器用に利用してトラブルを解決していくのだが、思いがけない発想が楽しくて面白かった。今なら、さしづめドラえもんの何でもポケットのような感じだ。

後年、この本を下敷きにしたアメリカのファミリードラマ「宇宙家族ロビンソン」というのが、テレビで放映された。これを知っている人は、かなりの・・・!



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