ロビンソン漂流記   (1719年)

著者:ダニエル・デフォー(イギリス 1660?−1731)


実話ではないんです! 作り話です。

この本は1719年に出ましたが、その前にアレグザンダー・セルカーク(1676−721)という人が、南太平洋の無人島で、4年以上を一人で過ごしたという体験記を出しました。この本がとても評判になったのに刺激されて、デフォーが創作したのがこの漂流記です。

作者のデフォー自身は、船乗りではありませんでしたので、当然、難破や、無人島の経験はなにもなかったんです。それにもかかわらず、27年間も無人島で暮らした話を、作り上げたなんてびっくりしてしまいますね。

おまけにそのころは、創作はうそ、ほら話としてきらわれたので、実話のように装って出版したということです。

実際、この本を持って無人島に行けば、生きて行けそうな気になるのですから、デフォーの創作力、想像力、また知識の広さに脱帽してしまいます。

登場人物は、主人公のロビンソン・クルーソー以外は、土民のフライデーだけ。か弱い女の子(!)でもわくわくしながら読んでしまう、楽しくて、スリルがあって、こんな冒険をしてみたくなってしまいます。

「スイスのロビンソン」、 「十五少年漂流記」も大好きです!



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