水の子   (1863年)

著者:チャールズ・キングスリー(イギリス 1819-1875)


煙突掃除の少年トムのお話。「水の子どもたち」とも。

読み書きもできず、体を洗ったこともない貧しいこども、トム。一生、煙突の中で真っ黒になってはたらくはずだった子ども。これ以上落ちぶれたら、乞食になるしかないという境遇の子どもが、ふとしたことから、水中の妖精の世界に迷い込みます。

水の子としていろんな冒険をしながら、少しずつ成長していくあいだに、いろいろな冒険がトムをまっています。そして、そのあいだに、たくさんの余談(!)が書いてあります。

子どものころは、筋に関係ないので、面倒くさいなと思いながら飛ばして読んだりしていましたが、今になって読むとなかなかおもしろいはなしがあります。

いまはやりのメッセージというのかな・・・
100年以上も前の本なのに、今の世界を予見したり、予言しているようで、大人になって読むと、また一味ちがった面白さがありそうです。

子どものころは、こういった空想の世界や、不思議なことを書いたものにとても引かれて夢中で読みました。本を読んでいる間は、自分もどっぷり本の世界に入り込んで、呼ばれても気がつかないことがよくありました。
でも、そういうわたしをあまり叱りもしないで、好きなだけ本を読ませてくれた父や母に感謝しています。



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