森は生きている   (1946年)

著者:サムイル・マルシャーク (ソヴィエト 1887−1964)


スラブの民話をもとに作られた話。
映画や演劇になっている。児童劇でよく観客のはいる作品だそうだ。

確かむかし、ソ連の映画になっているのを見た記憶がある。ソ連の映画はあまり見る機会がなかったこともあるが、面白くて印象深かった。衣装や舞台がきれいで夢のある映画だった。

気まぐれな女王が、といっても14才の少女なのだが、真冬に4月の花の「マツユキソウ」をほしいと言い出し、国中が大騒ぎになる。継母の言い付けで、吹雪の森に分け入った娘が、12の月の精たちに出会う。

出てくる人物に具体的な名前がなく、むすめ、まま娘、女王、老婆、兵士、12の月の精、と象徴化されている。それがまた、子供心に新鮮な感じがしたものだ。



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