著者:サムイル・マルシャーク (ソヴィエト 1887−1964) |
スラブの民話をもとに作られた話。 映画や演劇になっている。児童劇でよく観客のはいる作品だそうだ。 確かむかし、ソ連の映画になっているのを見た記憶がある。ソ連の映画はあまり見る機会がなかったこともあるが、面白くて印象深かった。衣装や舞台がきれいで夢のある映画だった。 気まぐれな女王が、といっても14才の少女なのだが、真冬に4月の花の「マツユキソウ」をほしいと言い出し、国中が大騒ぎになる。継母の言い付けで、吹雪の森に分け入った娘が、12の月の精たちに出会う。 出てくる人物に具体的な名前がなく、むすめ、まま娘、女王、老婆、兵士、12の月の精、と象徴化されている。それがまた、子供心に新鮮な感じがしたものだ。 |