著者:トリイ・L・ヘイデン |
「シーラという子」の続編。 実話だけに、6才のシーラがその後、どのように成長しどんな人間になったかはとても気になる。順調に成長し、平凡でしあわせな家庭人になっていたら、本にはならなかったかもしれない。 人生というのはその時その時は幸不幸に、喜んだり悲しんだりしながらも、一生で考えれば、大体帳尻の合うものかと、漠然と思っていたが・・・天災人災にめぐりあい、不幸なだけの一生を送る人もいるということを不承不承受け入れざるを得ない最近の世情。 安定した精神状態というものが、幼い子どもにとってどれだけ大切なものか考えさせられる。子どもは、まわりから受け取ったものを、幼い頭で整理しながら人格を作り上げていくもののようだ。しつけなんて、大人の思い上がりに過ぎないのか。大人の考え方、対応、生活を見ながら子どもは育つ。また、大人も子どもと関わり合いながら、成長していくものなんだな・・・ キーワードは「自分のやりたいと思うことを、なんでもやってごらん。わたしが必要になったらここにいるからね、すぐ後ろにいるからね。」 ともかく、シーラとトリイの健闘にエールを! |