皇妃エリザベート−ハプスブルクの美神

著者:カトリーヌ・クレマン


1998年7月11日〜20日、ついにあこがれのウィーン・パリ10日間の旅に出ました。ウィーンはハプスブルク家の隆盛の都。シェーンブルン宮殿はちょうどエリザベート展を開催していました。身の回りの品や、豪華な室内、現地で見て来たものの印象の強いあいだにと遅まきながら、本を読んで彼女のことをもっと知りたいと感じたわけです。

1998年はシシー(エリザベート)がジュネーブで暗殺されてから100年目に当たり、各地で催しがあったのです。日本でも展覧会があったそうです。ご覧になった人は幸運でしたね。

いままでは美しいことと、悲劇の皇后ということぐらいしか知らなかったのが、人間的苦悩や、政治的活動のことなど未知の面をいろいろ知ることができて、エリザベートを身近に感じるようになりました。人目には華やかな生活に見えても、内実は凡人にない様々な苦労があったこと、別の環境ならもっとしあわせな人生を全うできたであろうこと、案外普通の女性のようなおしゃれへのこだわりなど・・・

全然別世界の話しですが、意外に人間くさいものだなと感じることしきりです。



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