赤毛のアンの翻訳物語  (1998年)

著者:松本 侑子


著者が翻訳の仕事をする環境を整えるために、インターネットにだんだん深くかかわっていく様子が順を追って解説されています。
パソコンでできる可能性を追求していく段階がよくわかって面白い。

最初のころはわたしより初心者という感じだったのに、チャレンジ精神と行動力で、あっという間にすごいことをするようになるのに多いに刺激されました。でも、それもプロのアドヴァイザーを持っているからだとちょっとひがんで しまった部分もありますが、やはり本人のやる気があるからだと感心することしきり。
大変な時間のかかる作業をこつこつ積み上げていく根気と精神力に脱帽。

アンの本に引用されている文献の調査が著者の目的だが、その情熱の成果、赤毛のアンのほんとうのおもしろさが本になった。いたるところに隠されている、引用や仕掛けが解読されている。

集英社から出ている、松本侑子訳 「赤毛のアン」の中で、本当のアンに会うことができるかも・・・



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