今朝は、よいお天気。どこへ行く当てもなく、のんびりとしようねといっていた。関西は長年住んでいた土地だから、特別見たいというものもない。それより、友人とゆっくりおしゃべりしたり、合宿のように一緒に家事をしたりするのが楽しいのだ。姉妹より気の合う友、ほとんど家族同然。友に恵まれた人生は、何にも代え難いものだ。 寝てる間に、なんだか楽しい予定を組んであった。この近所に住む、同じクラスメート仲間Mさん夫婦と一緒に、ヨモギを摘みに行こうというのだ。茨木は鎌倉より広い。長年住んでいたけれど、自分の家の周り意外はほとんど知らなかった。わくわくしてくる。 支度して3人で出かける。夫婦単位でお付き合いしていると、出かけるときも一緒だからお互いに都合がいい。まずはもう一組の友人夫婦を誘いにいって、5人で山の奥へとドライブ。 街中しか知らないわたしには、茨木にもこんなところがあったのかという驚きが先にたった。町の真ん中にあった学校のすぐ横に住んでいたのだから仕方がない。市庁舎も学校も図書館も駅も、すべて歩いて10分以内のところにあったのだから・・・ 昔、高校のグランドが使えない年に、山の中にある企業のグランドを借りて体育祭をしたことがある。 そのグランドは、人里はなれた山の奥にあったはずだ。今ではそのあたりも開けている。今日はそのグランドを通り越してどんどん奥へと入っていく。風景はどんどん変わり、山が両側に迫り、段々畑が山の斜面を駆け上っていく。その上方にゴルフ場などを兼ねたスポーツセンターがあった。ここで一休みして、腹ごしらえをする。 少し下って、段々畑の横に車を停めて、畑の中にはいる。いかにも春の田んぼの情景だ。去年の収穫の後の切り株が残るそこここに、春の草が伸びて、緑や花の色が暖かく光っている。草の香り、土の香り、少しひんやりとした風が温かい陽射しとあいまって、春の山の香りがいっぱい! ヨモギ摘みははじめての経験。街中の道端で素人が見つけるようなのは、もう大きくなりすぎているし、ほこりにまみれているから、あまり食べたいとは思えない。この辺のヨモギはまだ若く、いかにもやわらかそうでおいしそうだ。 ヨモギ摘みのベテランM夫人が、用意してくれたナイフと袋をもっていよいよ開始。ナイフを使うと指も黒くならないし、切り取った部分もきれいで掃除しやすいそうだ。おいしそうなヨモギをみつけたら、根元の方を持って、ナイフで切り取る。 最初はこれがなかなかうまくいかなくて、上のほうを切りすぎて葉が全部ばらばらになってしまった。しばらくすると、だんだんうまくなって面白くなってくる。みんなそれぞれに、たくさん生えているところを捜して、畑のあちこちにうずくまって、ものも言わずに一心不乱に摘む。と思っていたのだが、振り返ると、いつのまにか一人離れて摘んでいた。面白くて夢中になってしまう。 畑には、「れんげ」や「たんぽぽ」が咲いていて、青い可愛い「カキドウシ」もある。山の中腹なので、見晴らしもいいし、風が谷を抜けていく。 思う存分、ヨモギを摘んで、春の空気を満喫した後は、Mさん宅に寄ってティータイム。 お餅好きの家族のためにいつもお餅を置いているという、M夫人お手製のお餅をお土産にいただいてしまった。 今日摘んだヨモギはM夫人がきれいに掃除して、ゆがいて、冷凍保存しておくのだそうだ。お餅に入れてヨモギ餅になったりするわけだ。お店で買うよりおいしいのができるだろうな・・・(^ ^) 下の文字をクリックすると 写真が変わります. | れんげ | | たんぽぽ | | かきどうし | | ヨモギ摘み | | 収穫 | 昨日の平安神宮のお庭と、今日の春の野遊び! 日々の忙しい生活を忘れて、久し振りにのんびりと過ごした時間。高校時代にタイムスリップした上に、もっと、時代をさかのぼって平安や奈良時代の雰囲気まで味わった気がする。乾きかけた心のひだに、ひたひたとさざなみが寄せるような潤いを感じる。 帰宅後、友人からもらったメールの一節がすべてを語っている・・・ 「皆本当にいい友達 感謝!」 |
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