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つづき

夕暮れの平安神宮-クリックすると大きい写真が見えます
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紅しだれコンサート

郡山を出たのが3時過ぎ。京都駅に着いたのが4時過ぎ。高校の友人との待ち合わせ場所東山四条についたのが4時半すぎ。約半年ぶりの再会に、思わずほろっとなってしまう。遠く離れている友をいつも気にかけ、温かく迎えてくれる旧友を持って、なんという幸せ! 洪水にように流れ出る言葉とともにバスに乗って、平安神宮へ。

平安神宮の東神苑で毎年おこなわれる「紅しだれコンサート」には、おととしにはじめて訪れた。そのときは、桜が満開でお天気もよく、人出も最高だった。池のほとりに立って、夕暮れから夜のかけての幻想的な空の変化と桜の色のうつろい、そこで演奏されたリコーダーとチェンバロがまたなんともいえずよくマッチして、最高だった。

去年も同じメンバーで出かける準備をしていたのに、前日にハプニングが起きて実現しなかった。そこで、今年はなんとしても是非ということで、奈良の旅の途中でりっちゃんやゆきおさんと別れて、京都へ出たわけだ。

平安神宮前での待ち合わせ時間まで、少し時間があるので、近くにある「都メッセ」にはいる。2年前にはなかったような気がする。よく知っているはずのところでも1,2年経つと知らない建物が建ったり、あったものがなくなっていたりして、自分の記憶だけが取り残されてしまう・・・ でも、この「ふれあい館」というのは、京都の伝統産業を紹介するすばらしいところだ。芸術ともいえるすばらしい伝統技術を見て、日本人であることを再認識し、また、こんなやりがいのある仕事ができたらいいなと思う。

好奇心だけは人に負けないので、何でも見るもの聞くものやってみたくなる。いろいろやってみて自分に合うもの、続けていけるもの、情熱を持てるものを見つけたい。いつかそんなものが見つかったら、一生かけてやってみたいと思いながら、今に至ってしまった。そして、まだそういうものにめぐり合わない。だからこそ、まだまだいろんなものに心を引かれ、試して見たいと思うのだろうな・・・

そのうちに、三々五々集まって来る友人から連絡が入り始め、集合場所に赴く。すでに紅しだれコンサートの入場者の列ができている。

6時過ぎに入場開始。
東神苑の中は、平安のころはこんなだったろうと思わせるような庭のしつらえ。樹々はおおらかに茂り、緑と水と空の調和のとれた広い庭園を、平安人がそぞろ歩く姿が想像できるようだ。いろいろな季節、さまざまな時間に訪れても、そのときそのときのイメージを湧きたたせる、時空を超越したような空間がある。

ソメイヨシノはすでに散っているが、枝垂桜はちょうど満開。若い芽は鮮やかな新緑を見せ、常緑の木々は落ち着いた色で風景を締めている。ところどころに珍しい花もあり、写真をとろうとするが、狭い遊歩道を連なり歩く人に押され、なかなかシャッターを切れない。前回はカメラを持っていなかったので、今回はぜひ写真を撮りたいと気負ってきたが、むずかしい。にわかカメラマン、カメラウーマンがひしめいている(^ ^;)

コンサートが始まる。今回は、横浜出身のギタリスト増田俊郎さんの演奏だ。池の中に張り出すように設けられた東屋の上での演奏にともなって、レーザー光線の光の演出がうつくしく夜を照らし出す。夕闇がだんだん深くなり、ライトアップされた桜の花が幻想的に浮かび上がる。光と音の競演を楽しむ。


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| コンサート情景 |
| その二 |
| その三 |
| その四 |


演奏の前に撮った写真は、ちょうど夕暮れが深まろうとするころでまだ空が幾分明るく、思ったよりうまく撮れた。が、暮れてしまってから、ライトアップが幻想的な雰囲気をかもし出しているころの写真は、全部ぶれてしまった(^ ^;) まだまだ未熟なカメラウーマンで・・・m(- -;)m 友人が撮影した闇に浮かぶ紅しだれを・・・

友人撮影の闇に浮かぶ紅しだれ


最後の写真は友人撮影ので、よく雰囲気が出ている。自分で撮ったもので、一番暗くて、公開に耐えるものは一枚しかなかった・・・

6時20分ごろ


しばし幽玄の世界に遊んだ後は、祇園まで出て、友人お勧めの店に食事に行く。
鯛めしで有名な店だそうで、鯛めし会席を食べる。会席は懐石ではない! 

コース内容は、先付け、お作り、煮魚、一品、珍味、天婦羅、鯛めし
すべて、しっかりとした一品料理で味付けもほどよく、量もたっぷりで、全員大満足。最後の鯛めしは、大きな土鍋に丸ごと一匹の鯛を乗せて炊いたご飯を、そのまま持ってきて見せてくれる。土鍋いっぱいのりっぱな鯛だ。一旦なべは奥へ引っ込んで、鯛の身をきれいにほぐし、ほっくりと混ぜられて出てくる。鯛めしの店だけあって、生臭さのまったくない、おいしいご飯だった。

総勢7人の仲間が集まり、いろんな話をしながら、和気藹々とおいしいものを食べる。
こんな楽しいことはない! 

つづく
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